コンポーネントの構成

このコンポーネントは,Elastic Analysisで得られた断面力から,日本建築学会鋼構造設計規準に従い長期ならびに短期の鉄骨梁・鉄骨柱の断面算定を行い,計算書を出力または検定比図をRhinoビューポート上に表示します。
入力データは以下の通りです。赤字は入力必須データです。
- R : 節点座標ベクトル(AssembleLinesやAssembleGeometries,AssembleShellsなどで生成されたものを繋ぎます。tree形式で,[[x0,y0,z0],[x1,y1,z1],・・・]の並びになります。Elastic Analysisからpathされたものを繋ぐことが多いです)
- IJ : 材料・断面・コードアングル情報も含んだ要素節点関係(AssembleLinesやAssembleGeometriesで生成されたものを繋ぎます。tree形式で,[[0番目の要素のi端の節点番号, 0番目の要素のj端の節点番号, 0番目の要素の材料番号, 0番目の要素の断面番号, 0番目の要素のコードアングル], [1番目の要素のi端の節点番号, 1番目の要素のj端の節点番号, 1番目の要素の材料番号, 1番目の要素の断面番号, 1番目の要素のコードアングル], ・・・]の並びになります。Elastic Analysisからpathされたものを繋ぐことが多いです)
- E : 材料のヤング係数$[\textrm{kN/m}^2]$のリスト(Materialで生成されたものを繋ぎます。List形式で材料番号0から順に[$E_0$, $E_1$, ...]。デフォルトでは,[2.1e+8]として鉄骨の一般値が入力されています。)
- A : 部材の断面積$\textrm{[m}^2]$のリストを(Cross-Sec-Perfで生成されたものを繋ぎます。List形式で,[断面番号0のA,断面番号1のA,・・・]。)
- Iy : 部材のy軸まわりの断面二次モーメント$\textrm{[m}^4]$のリスト(Cross-Sec-Perfで生成されたものを繋ぎます。List形式で,[断面番号0のIy,断面番号1のIy,・・・]。)
- Iz : 部材のz軸まわりの断面二次モーメント$\textrm{[m}^4]$のリスト(Cross-Sec-Perfで生成されたものを繋ぎます。List形式で,[断面番号0のIz,断面番号1のIz,・・・]。)
- Zy : 部材のy軸まわりの断面係数$\textrm{[m}^3]$のリスト(Cross-Sec-Perfで生成されたものを繋ぎます。List形式で,[断面番号0のZy,断面番号1のZy,・・・]。)
- Zz : 部材のz軸まわりの断面係数$\textrm{[m}^3]$のリスト(Cross-Sec-Perfで生成されたものを繋ぎます。List形式で,[断面番号0のZz,断面番号1のZz,・・・]。)
- S : 断面種別をList形式で入力します。一般にはCross-Sec-Perfの出力を繋ぎます。
- F : 鋼材のF値$[\textrm{N/mm}^2]$をList形式で入力します。一般にはMaterialの出力あるいはGHPythonで直接定義したものを繋ぎます。
- Lby : 座屈長さmをList形式で入力します。入力を省略した場合は部材長さをとります。
- Lbz : 座屈長さmをList形式で入力します。入力を省略した場合は部材長さをとります。
- sec_f : 梁要素の断面力ベクトル(Tree形式)で,Elastic Analysisにより得られたものを繋ぎます。繋ぐデータの数によってプログラムの挙動が変化します。繋ぐ順番に注意して下さい。
- 1つのsec_fのみ接続:長期荷重時の断面力として認識され,長期許容応力度設計が行われます。
- 3つのsec_fを接続:接続した順番に,「L : 長期荷重時」「X : +X荷重時」「Y : +Y荷重時」の断面力として認識され,Lに対して長期許容応力度設計,L+X,L+Y,L-X,L-Yの4パターンの組合せ応力に対して短期許容応力度設計が行われます。正加力と負加力で応力状態が符号以外等しい場合は正方向のみの断面力を入力すれば,内部計算で自動的に符号を反転させた荷重に対しても断面算定をおこなってくれます。
- 5つのsec_fを接続:接続した順番に,「L : 長期荷重時」「+X : +X荷重時」「+Y : +Y荷重時」「+X : +X荷重時」「+Y : +Y荷重時」の断面力として認識され,Lに対して長期許容応力度設計,L+X,L+Y,L-X,L-Yの4パターンの組合せ応力に対して短期許容応力度設計が行われます。圧縮/引張ばねが混在する解析モデルなどで,正加力と負加力で応力状態が異なる場合にはこちらの順序で正負両方向加力時の断面力を繋ぐ必要があります。
- index : 断面算定を行うindexを指定します。通常,MakeIndex2などを用いて作成されたものを繋ぎます。入力を省略した場合は全部材について断面算定が実施されます。
- FS : 検定比をRhinoビューポート上に表示する際のフォントサイズです。デフォルトでは20が設定されています。